2009年11月22日日曜日

読みたて

【ホンヨミ!】芸術のグランドデザイン【】

山口裕美『芸術(アート)のグランドデザイン』

・(建築家は)建てたいと思った自分の気持ちを説明できること。説明できないグニャグニャなものをグニャ グニャなままで持っていても20歳くらいまでは大丈夫でもそれをちゃんと説明できる仕方を勉強しない  と。それを教えてくれる人がいない。
・わかる人にはわかるわからない人には面白いものをつくれ by黒澤明
・すごく遠くの美術館に有名な作品を見に行っても誰かが褒めてくれるわけじゃない。でも、ただ一枚の絵の 前に立つ自分がいるだけ、でもそれこそかけがえのない人生の時間
・僕は描くことをやめなかっただけ。子供のころはみんな描いてたでしょう? by日比谷克彦(なぜアーテ ィストになったのか)

宮村さんが前に言ってた、「かっこいいものには全部実はすごく意味がある」っていう言葉を思い出した。アートはあんまり詳しくないし、興味もなかった(だからヨーロッパ行ったときもすごく恥ずかしかったんだけど)。特に現代アートは難しそうなイメージだった。正直、これを読んでも全然何がいいのかなんてわかんないけれど、でも美術館に行って、見続けることでわかることもあるのかもしれないと思った。他にやりたいことがあったら、その時間を美術館に注ごうとはあまり思わないけれど、学生のうちだからこそできるかもしれない。
印象的だったのは、ここで対談していた人がみな「New+Meaningful」の考え方だったこと。つまりデザインは人との間に生まれる!そこ抜きには話せない!という発想だった。これには共感した。
あと、日本のビジネスマンはアートに興味がない。オフィスに絵を飾る発想がない、あってもセンスがない。と言っていた。そういえば京都の時の自宅にあった床の間も今のおうちにはなくなってしまった。たとえば和食を食べるときに、こっちのお皿の方がいいかな、というのは感覚で抵抗なく選んで出せたとしても、「現代美術は難しいよ、自信ないし。とりあえず無難な絵でもかざっとくか」という気持ちなんじゃないかなと思う。自分たちのフィールドじゃないから、合っているかわからないから、恥はかきたくないし冒険したくない。でもそうじゃなくて、自分の感性に素直に、ピンときた絵を飾る、買ってみる、そこから始めればいいんだなと思った。
お金をいっぱい稼げるようになったら、絵を買うかもしれません。

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